共同通信配信記事 2008年2月8日付

振興基本計画に8重点分野 道徳教育など中教審が確認


中教審教育振興基本計画特別部会(部会長・三村明夫新日鉄社長)は8日、2008年度から5カ年の教育政策目標を定める「教育振興基本計画」に道徳教育の充実を掲げた「豊かな心と健やかな体の育成」など8項目を重点的に取り組む分野として盛り込むことを決めた。

中教審は今後、基本計画をまとめ、渡海紀三朗文部科学相に答申。政府は3月中に計画を策定し、閣議決定する。

重点取り組み分野はこのほか、「大学等の教育力の抜本的強化と質保証」「手厚い支援が必要な子どもの教育の充実」など。

特別部会は昨年11月、約70の重点施策を盛り込んだ計画素案を作成。その後、国民に対するパブリックコメントで「総花的で、従来の政策との違いが分からない」との批判が相次いだため、特に力を入れる重点分野を明示した。