『高知新聞』2008年2月6日付

高知大学長選考で教授らの告発受理
高知地検


高知大学の学長選考をめぐり、同大の教授らが昨年12月、「何者かによって票の差し替えがされた」として被告発人不詳のまま偽計業務妨害容疑などで告発していた問題で、高知地検は5日までに告発状を受理した。

同大の学長選考は昨年10月に行われ、理事と学部長、学外有識者らで構成する「学長選考会議」が、現学長の相良祐輔氏(71)の再任を決定。しかし、事前に行われた学内意向投票で二通りの票数が確認されたことなどから学内で決定無効を求める抗議行動が続出し、教授らが民事訴訟とともに刑事告発していた。

告発によると、意向投票の開票過程で、金庫の鍵を入手し得る何者かによって人為的に票が箱から持ち去られた−としている。

容疑について、教授らは窃盗容疑と偽計業務妨害容疑を主張していたが、同地検は窃盗容疑を公用文書毀棄(きき)容疑に変更させた上で受理した。