『東海日日新聞』2008年2月5日付

技科大が産学連携プロジェクト


豊橋技術科学大学工学教育国際協力研究センターは5日から、スリランカ国モロツワ大学の5人の教授を受け入れ、産学連携の実習研修を行う。文部科学省国際協力カイニシアティブ教育協力拠点形成事業「産学連携による開発途上国の大学工学部の機能強化」プロジェクトの一環で、同大学の知的財産産学連携本部および未来ビークルリサーチセンターも共同でこの研修を担当する。

スリランカの大学では、産学連携に関し、いくつか試みられているが、能力不足や技術力不足であまり成果が得られていない。しかしインドや中東諸国などとの関係から、スリランカ企業から大学の連携強化を望む声が強く、今回、モロツワ大学の教授であり、豊橋技科大の客員教授でもあるアタラゲ・ラウラ・アヌラ氏もプログラム企画者のひとりとなって、今回の研修を実現した。

参加するのはエンジニアデザインセンター長、サマラシリ・サラト氏ら5人の(准)教授。

5日からの研修では、技科大の産学連携コーディネーターと、新東工業、福井ファイバーテック、武蔵精密工業を訪問し、企業ニーズの発掘と大学研究ニーズのマッチングを学ぶ。この研修に先立ち、昨年11月と今年1月に、スリランカで産学連携セミナーを開催した。

また研修期間中、5人の(准)教授は、刈谷市のトヨタ車体富士松工場などを見学する。研修は18日までの2週間。