共同通信配信記事 2008年1月31日付

教育改革推進へ新機関
首相表明、2月下旬に設置


福田康夫首相は31日夕、官邸で開いた政府の教育再生会議(座長・野依良治理化学研究所理事長)総会で、再生会議に代わる教育改革推進機関を設置する意向を表明した。政府は有識者と関係閣僚でつくる新機関を2月下旬に発足させる方針だ。

再生会議は総会で、これまでの3次にわたる提言実施を促す新機関を内閣に置くよう求める最終報告を決定し、首相に提出。これを受け首相は「内閣として教育問題に引き続き真摯に取り組む」との考えを示した。安倍晋三前首相の肝いりで1昨年10月に置かれた教育再生会議は役割を終えた。

最終報告は「最も重要なことは、提言の実行とフォローアップだ」と強調。「国、地方公共団体、学校での実施状況を評価し、実効性を担保するため新たな会議を内閣に設けることが極めて重要だ」と求めた。文部科学省など関係府省に「実施計画を作成し、提言の内容を着実に実行することが必要だ」とも促した。