『沖縄タイムス2008年1月30日付

科学技術会議きょう発足/大学院大推進目的


県は、開学を控えた沖縄科学技術大学院大学の推進や産学官連携による研究交流など科学技術全般の振興を目的に、識者や専門家などで構成する県科学技術会議(委員長・仲里全輝副知事)を三十日、発足させる。二〇〇五年に策定した「県科学技術振興指針」に基づくもので、立ち上げは初めて。本年度中に推進計画を策定し、科学技術の総合的な施策展開を図る方針だ。

同会議は、振興指針の中で、科学技術の振興と沖縄の自立発展をテーマに、県の施策などについて提案や意見を聴取する目的で設置が位置付けられている。

同指針では、重点研究として、大学院大学の主要テーマの生命科学をはじめ、環境、情報、海洋生物資源の利活用などを含むフロンティアの四分野を挙げている。

会議は、「地域に根付き、世界に開かれた研究開発・交流の拠点」を基本目標とし、新産業の創出による地域活性化や人材育成など、戦略的な科学技術の施策について話し合う。

三十日に開かれる初会合では、指針のアクションプログラムとなる初の「県科学技術振興計画案」を検討する。