『日刊工業新聞』2008年1月22日付

産学共同システム研、国立大定年退職教員のマッチング事業開始


産学共同システム研究所(東京都江戸川区、白井達郎社長、03・5659・3051)は国立大学の定年退職教員などを、企業の受託研究や他大学の多分野融合研究のニーズと結びつける事業を始める。元教員の人件費・研究費を同社が調達するので、元教員は退職前の出身研究室で研究を続けることも可能になる。他大学元教員や博士研究員(ポスドク)との共同研究のアレンジも行う。定年年齢の変化やポスト減で、退職後に私立大教員に就くのが難しくなる中、新たな人材マッチングの試みといえそうだ。

産学共同システム研究所では退職教員を特任研究員として登録。顧客企業からの研究受託に際し、研究費プラス人件費を年500万円程度で集め、教員が定年前からの研究室で研究を継続できるようにする。出身大学は人件費を負担せずに施設利用を認め、将来の産学共同研究へつなげるチャンスを得る。