『中日新聞』2008年1月23日付夕刊

大学設置基準厳しく 中教審分科会が検討


中央教育審議会大学分科会は、大学の設置を認可する際の設置基準を厳格化する方向で検討に入った。大学の設置基準は規制緩和の流れの中で2003年に大幅に緩和されたが、専任教員の研究環境や教育環境などの面で、教育の質が担保できるか疑わしい事例が相次ぎ、新たな基準が必要と判断した。

本年度に設置認可を申請した大学や大学院の中には、専任教員の月額報酬が5万円だったり、大部屋に数人を配置するなど、研究環境が十分に整っているとは考えにくい事例や、十数人の専任教員のうち関連分野の学位を持った教員が5−6人という専門職大学院もあった。

大学院大学は専門学校との共有部分が多く、校舎面積が狭い場合も多い。中教審では今後、専任教員の勤務条件の明確化や、図書館の保有冊数などについて基準を設けることなどを検討する。

文部科学省は昨年、専任教員と位置づけられた教授が授業や研究をしていないとして、LEC東京リーガルマインド大学(東京都千代田区)に学校教育法に基づく初の改善勧告を出していた。

中央教育審議会大学分科会は、大学の設置を認可する際の設置基準を厳格化する方向で検討に入った。大学の設置基準は規制緩和の流れの中で2003年に大幅に緩和されたが、専任教員の研究環境や教育環境などの面で、教育の質が担保できるか疑わしい事例が相次ぎ、新たな基準が必要と判断した。

本年度に設置認可を申請した大学や大学院の中には、専任教員の月額報酬が5万円だったり、大部屋に数人を配置するなど、研究環境が十分に整っているとは考えにくい事例や、十数人の専任教員のうち関連分野の学位を持った教員が5−6人という専門職大学院もあった。

大学院大学は専門学校との共有部分が多く、校舎面積が狭い場合も多い。中教審では今後、専任教員の勤務条件の明確化や、図書館の保有冊数などについて基準を設けることなどを検討する。

文部科学省は昨年、専任教員と位置づけられた教授が授業や研究をしていないとして、LEC東京リーガルマインド大学(東京都千代田区)に学校教育法に基づく初の改善勧告を出していた。