『京都新聞』2008年1月23日付

京大、産学など連携ネット設立へ
情報コミュニケーション技術


京都大は22日、ICT(情報コミュニケーション技術)分野で、京大と企業、民間団体、自治体などとの連携を進める「京大ICT連携推進ネットワーク」を2月20日に設立すると発表した。インターネットのコミュニティーサービス「SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)」を活用して、研究テーマごとに情報交換や議論を進めながらICTの展開をめざす。

ネットワークは、情報学研究科と学術情報メディアセンターが設立。SNSを通じて、研究科とセンターの研究テーマや知的財産を紹介するとともに、メンバーによる議論の場「ディスカッションルーム」を開設し、共同研究の推進と最先端技術の地域での実践につなげる。

これまでにNTT、富士通、松下電器産業、ソニーなど電気通信関連企業を中心に、京都高度技術研究所、多文化共生センターきょうとなど33法人が参加した。今後は自治体などにも参加を求める。技術セミナーの案内や学生への就職情報の提供にも活用していくという。

京大時計台記念館(京都市左京区)で2月20日に開かれる産学マッチングイベント「京大ICTイノベーション2008」で交流会を開き、ネットワークを発足する。イベントの参加申し込みは情報学研究科のホームページで。