『静岡新聞』2008年1月22日付

県立大が名古屋市立大、岐阜薬科大と薬学研究で連携


県立大(静岡市駿河区谷田、西垣克学長)と名古屋市立大、岐阜薬科大は22日、薬学教育研究の連携協定を結ぶ。大学院の研究強化や、薬剤師教育に向けた相互協力を進める。薬学分野の公立大は東海地域に集中していて、近接の公立3大学による協定締結は全国でも例がないという。

調印式は名古屋市立大で行い、3大学の学長が出席する。協定書では連携事項に▽創薬科学・医療薬学分野での基礎、応用、臨床研究の推進▽高度な知識、臨床実践能力を備えた薬剤師・研究者育成の充実▽薬剤師の生涯教育、キャリア支援―などを挙げている。

具体的には、今春に3大学合同で薬剤師の卒後教育をテーマにしたシンポジウムを開催するほか、4年制の学部卒生に対する大学院修士課程教育の連携などを計画している。

3大学は昨年11月に都内で薬食系の新技術説明会を共同開催するなど交流を深めてきた。県立大は「3大学がそれぞれ得意とする分野で力を発揮し、研究教育活動の一層の充実を図りたい」としている。