『毎日新聞』2008年1月20日付

山形大:生き残りへ行動計画、新大学院を検討 3学部連携の文理融合型 /山形


◇サークル棟を新設、教養教育の再編成

山形大(結城章夫学長)は08年の行動計画をまとめた。取り組むべき課題や目標として、文理融合の新大学院創設の検討などを示し、受験者数の減少傾向が続く中で生き残りをかけた大学づくりの方策を打ち出した。【佐藤薫】

行動計画は「結城プラン2008」と名付けられ、(1)学生が主役となる大学づくりをする(2)教養教育を充実させる――ことを基本方針として示した。重点事項は、教育▽学生支援▽研究▽国際交流▽組織運営・人事――など10項目を挙げ、4キャンパスにそれぞれサークル棟の新設▽教養教育カリキュラムの再編成――などを打ち出した。

組織面では、学部の改革の検討や運営の効率化を挙げた。具体的には、理、人文、地域教育文化の3学部が連携して文理融合型の新大学院創設の検討の開始▽同3学部の研究、教員組織の見直し▽学部長会議などの廃止に伴い、学長を中心とした組織運営の実施――など。

08年末に達成状況を検証し、翌年の行動計画に反映させる。