『徳島新聞』2008年1月17日付

徳大病院に美容センター 2月開設、抗加齢対応へ専門医療


徳島大学病院は、美容医療を専門に行う「美容センター」を二月から新設する。女性を中心に抗加齢(アンチエージング)に対する関心が高まる中、無資格業者らの治療に伴う被害も増えていることから、大学病院ならではの安心できる医療を提供する。病院によると、国立大学病院が美容専門の独立した診療窓口を置くのは神戸大学病院に次いで全国二例目。

センターは外来診療棟三階に置かれ、形成外科に精通した女性医師二人が中心になって治療を行う。二月からは、四種類のレーザー機器や薬品を使った皮膚のしみやあざの除去を、四月以降はこれに加え、しわとりなどに効果があるコラーゲンやヒアルロン酸の皮下注射も始める計画。

診療は毎週水曜午後一時半−四時半で、予約制。料金体系は策定中だが、しみ取りレーザーの場合、照射一回につき千三百六十五円となる見込み。健康保険は適用されない。将来的には病院内にある歯科の医師も加わり、歯を白くしたり矯正したりする治療の提供も検討している。

形成外科の中西秀樹教授は「科学的な治療やインフォームドコンセント(十分な説明と同意)など、患者が安心できる美容医療を提供していきたい」と話している。