『静岡新聞』2008年1月17日付

浜松医大寺尾学長を再任


浜松医科大(浜松市東区)は16日、次期学長の選考会議を行い、現学長の寺尾俊彦氏(71)の再任を決めた。

任期は今年4月から2年間。選考規定で学長の任期は最長6年と定められているため、平成16年の独立行政法人化後に初代学長を4年間務める寺尾氏にとって最後の任期。法人化前を含めると約10年間学長を務めることになる。

選出を受けた寺尾氏は「これまでの総仕上げの段階に入る。従来の施策をいっそう充実、発展させていきたい」と抱負を語り、自治体病院の統合が課題となっている中東遠地区を含め、医師不足が深刻化する地域医療の再生に力を入れる方針を示した。また、法人化のメリットを最大限活用した大学運営で収入の増加を図り、研究や新機材の導入などに積極的に取り組む考えも表明した。

学長候補には寺尾氏のほか副学長の寺川進氏も推薦されたが、5人の学外委員を加えた選考会議は、これまでの実績や経営能力などを総合的に判断し寺尾氏を選出したとみられる。