『読売新聞』2008年1月16日付

4大学発ベンチャービジネス
提携企業が発表会 名古屋


自社製品の説明をするベンチャービジネス事業者 「大学発ベンチャービジネスプラングランプリ」(主催・名古屋都市産業振興公社)の発表会が15日、名古屋市千種区のメルパルクNAGOYAで行われた。

大学の学術・研究成果を事業化し、中小企業などと提携することで社会に還元していこうと始まったもので今年で2回目。名古屋大、岐阜大、中部大、名城大の4大学と提携した5つの株式会社などが参加した。

発表では太陽電池による環境システム(中部大と提携)や、がんの新規診断法(名古屋大と提携)など、最新技術を駆使したものが目立った。

会場には中小企業や大学、金融機関の関係者らが訪れ、「性能は確かか」「耐久性に問題はないのか」などと質問が飛び交った。

グランプリには、照明用途に向けた白色LEDの開発と事業化に取り組んだ名城大と提携した「エルシード株式会社」(名古屋市千種区)が、独自性や成長性などが評価され、選ばれた。同社取締役の上山智さん(45)は「今後も産業と大学が密接に結びついていけばすばらしい成果が期待できる」と話していた。

この日は大学生によるビジネスアイデアの発表も行われた。