『信濃毎日新聞』2008年1月16日付

信大と明大が飯伊地域の産業振興分野で協定締結へ


信大(本部・松本市)と明治大(東京都千代田区)は17日、飯田下伊那地域を中心とした産業振興分野で連携協定を結ぶ。同地域でそれぞれ人材育成や産学官連携に取り組んできた両大学が協力しながら、共同研究の推進や研究者のネットワーク拡大、大学院の連携なども展望する。

信大は本年度、社会人大学院の工学系研究科「精密機器制御・高効率生産システムコース」(修士課程)を飯田市内に開講。一方、明大は飯伊地域地場産業振興センターと飯田市が開く講座「飯田産業技術大学」に信大とともに講師を派遣している。信大は主に技術分野で、明大はマネジメント分野で、それぞれ飯田市と連携して地域産業の振興に協力してきた。

計画だと、信大の大学院コースに明大から講師を派遣したり、講座を開いたりする。両大学で地元企業からの技術・経営相談に応じるほか、最先端技術の研究発表会や技術指導講座なども開く。

17日は小宮山淳・信大学長と納谷広美・明大学長が、明大で協定書に調印する。信大は3月に飯田市で協定締結を記念したシンポジウムも開く予定。

信大は東京理科大(東京)、文化女子大などを経営する文化学園(同)とも連携協定を結んでいる。