『北海道新聞』2008年1月13日付

医師離れへ対策 北大産婦人科が法人化決定


北大医学部産婦人科の医局は十二日、札幌市内のホテルで総会を開き、これまで任意団体だった医局の法人化を正式に決めた。二週間以内に営利を目的としない中間法人に移行する。

深刻な医師不足が続く中、法人化によって医局の人事や会計運営の透明化を図り、若手医師の育成プログラムを充実させることで、医師の「産婦人科離れ」をつなぎとめるのが狙い。

法人名は「女性の健康と医療を守る医師連合」とし、約百三十人の医師の参加を目指す。医師派遣のルールなど運営方針を決める理事会は、教授のほか関連病院の医師、女性医師ら三十人程度で構成する方針だ。

総会後に会見した桜木範明教授は「オープンな組織にして医師確保を進め、地域医療にも貢献していきたい」と意欲を語った。