『中国新聞』2008年1月13日付

技術移転機関が産学統合へ


ひろしま産業振興機構(産振構、広島市中区)が運営する技術移転機関の広島TLOと、広島大(東広島市)の産学連携センター知的財産部門が統合し、4月に「広島技術移転センター」(仮称)が発足する。広島TLOへの県や国などの補助金が2008年度までに打ち切られ、活動が困難になると見込まれる中、統合で組織の効率化を図り、大学から民間企業への技術移転を仲介する機能の強化を目指す。

広島技術移転センターは、広島TLOと同じ中区千田町の県情報プラザに置き、広島大の東広島キャンパス(東広島市)と霞キャンパス(南区)に支部を設ける。

広島TLOは、広島大を含めた県内11の大学や高専の技術を発掘し、企業での実用化を橋渡ししている。仲介した民間企業への技術移転実績の約7割は広島大から。双方を統合すれば、組織の効率化ができる上、特許権使用料や成功報酬など事業収入増が見込めると判断した。