時事通信配信記事 2007年12月11日付 教員定数増は幹事長に期待=文科省 「もう政治マターになってきているから」―。教職員の定数をめぐる財務省と文部科学省との攻防は、ある初等中等教育局幹部によると「こう着状態で、政治決着しかない」状況だ。 そんな中、文科省内では、前文科相で増員要求を敢行した当人でもある自民党の伊吹文明幹事長に期待する声が多く聞かれる。別の同局幹部によれば、伊吹幹事長が党内の行革推進派を説得し、さらに、政府内では、文相、文科相経験者であり、最近は教職員定数について前向きと取れる発言をしている町村信孝官房長官が、財務、総務両省との調整を進めるとか。12月に突入したにもかかわらず、先が見えない状況が続き、他の部署にとっては「教員定数が決まらなければ何も決まらない」(高等教育局幹部)状態に陥っている。 さらに、国立大学運営費交付金などは、規定路線が1%減(約120億円減)であるにもかかわらず、財務省からは300億円減を提示されているといい、「教員定数のとばっちり」のため息も。 |