共同通信配信記事 2007年12月4日付

東京芸大にアニメ専攻開設
国立大の大学院で初


東京芸大(宮田亮平学長)は4日、横浜市にキャンパスを置く大学院映像研究科に来年4月、アニメーション専攻(修士課程、募集定員16人)を開設すると発表した。国立大の大学院にアニメ専攻が設置されるのは初めてといい、実作中心のカリキュラムでアニメ界をけん引する人材の育成を目指す。

教授には、クレイ(粘土)アニメ「ニャッキ!」の作者として知られる伊藤有壱さん、内外の映画祭で高く評価された短編アニメ「頭山」の監督山村浩二さんら4人が就任。立体アニメ、平面アニメ、企画構成(プロデュース)、物語構成(脚本など)の計4領域を設け、実際の作品制作を通じて制作力や現場感覚を鍛える。

映像研究科は、学部を持たない大学院として2005年開設。北野武、黒沢清両監督らが映画専攻の教員を務めている。