『神奈川新聞』2007年12月3日付 民活で学食とコンビニ整備/横浜国大 横浜国立大学(飯田嘉宏学長、横浜市保土ケ谷区常盤台)は、常盤台キャンパスに来春をめどに新設する学生食堂とコンビニを兼ねた複合施設を民間資金を活用して整備することを決め、二日までに、コンビニエンスストア大手のローソンと契約を結んだ。同大によると、国立大学が大学敷地を民間に貸す「敷地貸与方式」で食堂と物販の施設整備を行うのは今回が初めて。 学食の機能を併せ持つコンビニが設けられるのは、工学部の学生を中心に利用されている第二食堂隣接地。ローソンと給食産業の大手のシダックスフードサービスが、鉄骨平屋、延べ床面積約三七十平方メートルの建屋を自己資金で建設し、コンビニの運営をローソン、焼きたてパンや総菜を提供する食堂の運営をシダックスがそれぞれ担当する。 大学側には、敷地を貸すことで新たに固定資産税が課せられるが、その相当分を民間事業者から賃貸料として受け取る契約のため、今回の施設整備に伴う出費はゼロ。このため今後、国立大学の新たな施設整備の手法としても注目を浴びそうだ。 横国大の施設整備担当者は「キャンパスには現在、三つの食堂があるが、新たな業者の参入によって競争原理が働き、それが結果として学生の福利厚生の向上につながれば」と話している。 |