『中日新聞』2007年11月25日付 三重大学長がブログ開設 「発信力が試される時代」 三重大の豊田長康学長(57)が、インターネットでブログ(日記)を始めた。学内の日々の行事に参加して思うことや、国立大学への国の補助金にあたる運営交付金の配分に競争原理を導入する見直し問題などへの見解をつづっている。学長ブログは県内の13大学・短大で初めて。「これからは学長の発信力が試される時代」と意気込んでいる。 (奥田哲平) タイトルは「ある地方大学長のつぼやき」。「つぶやき」と「ぼやき」を掛け合わせた。10月22日にスタートし、これまで12回更新した。カメラ付き携帯電話で撮影した写真も掲載している。 きっかけは今年5月に浮上した国立大学の運営費交付金の見直し問題。地方大学への交付金が激減し、三重大にとっても存続の危機に立たされるだけに、学長自ら緊急記者会見や県議会での意見陳述で見直しを訴え。そのかいあって、県や県議会など県内6団体の要望書につながった。「トップ自ら考えを発信すれば、分かってくれる人がいる」と“目覚めた”という。 今月19日に書き込んだブログでは、野呂昭彦知事に同行した文部科学省への陳情をテーマに「県民と地方大学が心を合わせて行動し、中央にものを言う形ができた」とつづった。最新の20日分は、体育会応援団の公演を見て「どの大学にも負けない胸を張って誇れるものを増やそう」と書いた。 目標は2日に1回の更新。「秘書が書いたような飾り物ではなく、私の人柄が出るブログにしたい」と話している。 ブログのアドレスは、http://www.mie-u.ac.jp/blog/ |