『西日本新聞』2007年11月20日付

鹿児島大学病院 中央診療棟建設に着工 再開発計画スタート 16年度までに完了 医、歯の機能統合へ


鹿児島大学医学部・歯学部付属病院(鹿児島市桜ヶ丘8丁目)で19日、新設される中央診療棟の安全祈願祭が行われ、同大病院の再開発計画がスタートした。

再開発計画は、今後10年間で、医学部、歯学部の両付属病院機能を統合するのが狙い。総事業費320億円。同大では「病院運営の合理化、省力化を進めるとともに患者本位の質の高い医療を提供し、地域の中核病院としての機能強化を図りたい」としている。

計画では、現在の医科病棟周辺に09年6月までに中央診療棟(鉄筋コンクリート地下1階、地上4階建て、延べ床面積約8200平方メートル)を新設。16年度までに病棟、外来診療棟も新設。最終的には歯科部門がすべて移転する。

現在、医歯合わせて14室の手術室が18室に増え、CCU(冠動脈集中治療施設)なども新設される。一部の手術室には磁気共鳴画像装置(MRI)も備える。

両付属病院は03年、組織上統合されたが、300メートル以上離れ検査、外来受け付け部門なども別々。「実質的な」統合が課題となっていた。