『高知新聞』2007年11月18日付

高知大学長選考溝深く 教授ら徹底追及へ結束、大学側再任手続き粛々


高知大学が国立大学法人移行後行った初の学長選考をめぐる学内の混乱が収まらない。「ミスまたは不正があった」とされる学内意向投票の結果を参考に、学長選考会議が先月17日に現学長の相良祐輔氏の再任を決定して以来、教授会や学生有志などが決定の無効や真相究明を求めているが、同会議は選考をやり直す考えのないことを強調。これを受け、教授らは「選考会議と現学長は、逃げ切りを図ろうとしている」と反発を強め、公正な学長選考を求める組織を結集し、学生の署名も全学生の4割に当たる2000人を突破。徹底追及の構えをみせている。もっともその一方で、相良氏再任に向けた事務手続きは着々と進行している。