『高知新聞』2007年10月20日付

高知大学長選考問題  相良氏「一切言わない」
学内不和も言及せず


高知大学(高知市曙町二丁目)の相良祐輔学長(72)は19日、学長選考会議の次期学長再任決定を受け記者会見したが、ミスもしくは不正があったとされる学内意向投票などについて「最初から選考会議の議長に一切任せている。自分の意見は言わない」とし、選考結果に対する抗議が学内で相次いでいることにも「感想はない」と言及を避けた。

会見で相良氏は、次期学長就任を前提に地域の大学として生き残るための方策を、笑顔も見せながら繰り返し強調。しかし、学長選考問題に質問が及ぶと、こわばった表情になり「絶対に言いません」。

意向投票と選考結果が食い違ったことにも「感想はない。選考会議の決定に従う」。不透明な意向投票の開票結果については「どこに真実があるのか、じっと観察している」とし、学内不和への対応に関しても「それもコメントなし」。

最後は、「一切言わない。この問題は選考会議が当事者。私が何か言うと、バイアス(偏向)をかけることになる」「もう言わない。これで終わりにしよう」と打ち切り、席を立った。
(高知大学学長選考取材班)