『千葉日報』2007年11月14日付

千葉大 次期学長に斎藤氏
改革方針どう継承


千葉大学は十三日、学長選考会議を開き、学内選挙で古在豊樹現学長(64)を破った斎藤康理事(65)を次期学長に選出した。任期は来年四月から三年間。

同大学では九月十二日に次期学長選挙を公示し、斎藤氏、古在氏、島倉信工学研究科教授(62)の三氏が立候補。十一月九日に学内投票を行ったところ、過半数得票者がいなかったことから、決選投票を行い、斎藤氏が七百十票を獲得。古在氏の六百十八票を上回った。

この結果を受け、十三日に外部有識者を含む学長選考会議(十四人)が開かれ、八人が斎藤氏を推し、古在氏の四人を上回り、次期学長に決定した。

二〇〇五年四月に古在氏が学長に就任してから、同大学では、大学憲章の制定や大学経営情報の公開、産学連携・知的財産機構の設置など大学改革に取り組んできた。斎藤次期学長が改革方針を継承するかが注目される。

斎藤氏は福島県福島市出身。一九六八年新潟大学医学部卒、七五年に徳島大学医学博士課程修了。同年、千葉大医学部の助手として採用。九五年から千葉大教授。〇五年同大附属病院長。〇七年四月から理事。専攻は細胞治療学。