『中日新聞』2007年11月13日付 敦賀に大学連携拠点を エネルギー研究で市長が誘致検討 JR北陸、湖西両線の直流化を受けて敦賀市が進めている敦賀駅前の再開発事業について、河瀬一治市長は11日、駅南西地区に、福井大や関西、中京圏の大学の研究連携拠点施設を誘致する考えを明らかにした。 この日、同市長谷の若狭湾エネルギー研究センターで、県が進めるエネルギー研究開発拠点化計画の2008年度方針について話し合う推進会議があった。この中で、福井大は研究連携拠点施設整備に向けて、他の大学も含めた委員会を立ち上げて具体的な協議を進める計画を発表。文部科学省はこの委員会に加わり資金面などでも支援する。用地を提供する敦賀市の河瀬市長は会議後、報道陣に「駅前が有力な候補」と話した。 駅南西地区は、市が総事業費37億円をかけ、07年度から10年計画で区画整理に着手している。ただ、駅前再開発を話し合う市駅周辺整備構想策定委員会では、この地区に官公庁のサービス窓口や民間経営によるレストランなどが入るとされていた。 市都市整備課は「委員からは産業・人材育成施設を要望する声もあった。(連携拠点施設は)まるっきりはずれたものではない」と説明しており、12月中旬に開く同策定委の会合で意見を募る予定だ。 (大平樹) |