『神奈川新聞』2007年11月7日付 横浜市大が産学連携強化へ米シリコンバレーにオフィス 横浜市大が米国カリフォルニア州に海外オフィス第一号を開所し、一日から活動を開始した。海外の大学や研究機関とのネットワークを強化するのが目的で、情報技術(IT)やバイオテクノロジー、ナノテクノロジーなどの先端分野で、産学連携を積極的に進めていく。 オフィスは、がん研究など医療をはじめ高いレベルの学術的研究を持つ市大と、その技術を実用化や商品開発につなげていくノウハウを持つ海外の企業とのマッチングを進める役割を担う。新薬開発などにつなげていくことで、市民生活の向上にも期待が掛かる。当面は、米国西海岸地域の国際的な産学連携に関する情報収集や、調査などの窓口となる。 また、将来的には市大生の海外企業へのインターンシップの支援や研修授業、海外の起業家の授業が直接受けられる「遠隔授業」の企画なども進めるという。 オフィスは、IT関連企業などが集まるシリコンバレーの一角、同州サンタクララ市の丸紅米国会社シリコンバレー支店内に設置した。同支店と締結した「産学連携推進のための協力に関する覚書」に基づくもので、開所式には、中田宏市長も出席し、米国の企業や大学などの関係者約百三十人が参加した。 |