『佐賀新聞』2007年11月9日付 佐賀大、教養教育充実へ全学機構 佐賀大学(長谷川照学長)は2015年までの中長期ビジョン(将来構想)の原案をまとめた。教養教育の充実へ向けた「全学教育機構」(仮称)の創設を軸に、「教職大学院」や「医文理融合型」教育課程の検討などを盛り込んだ。学内で今月末までパブリックコメントを実施。その意見を踏まえて協議し、来年1月にも決定する。 原案は教育や研究、社会貢献、大学運営の方向性と主な取り組みを列記。教養教育を「人間形成の根幹」と位置付け、学士から博士課程まで体系的に教養を身につける独自のシステム確立を掲げた。副学長をトップとする「全学教育機構」を立ち上げ、留学生も対象にした教育方法を探る。 教員養成では、小学校向けに「発達障害と心身症への支援に強い教員」を育てることに重点を移す。現職教員の再教育機能も持つ教職大学院新設も視野に入れている。 研究については「地域医療科学」「佐賀学」「有明海」「海洋エネルギー」「シンクロトロン光」を重点領域として推進。地域や社会の要請に応えるとしている。 このほか、食育や医療福祉など、地域生活文化を担う人材育成へ向けた医文理融合の教育課程や、国際交流センターの創設も目指している。 同ビジョンは策定後、2010年から6年間のの第2期中期目標・計画に反映する。 |