『東奥日報』2007年11月7日付

弘大と県が産学官金連携フェア


弘前大学と県は七日、弘前市のシティ弘前ホテルで、産学官金連携合同フェア「見てみて、聞いてみて、触ってみて、弘前大学」を開いた。産学官に金融機関を含めた関係者約二百人が集い、県内の大学や各研究機関の研究シーズについて情報交換した。

フェアは、県と弘前大学が包括協定を締結してから一周年を迎えるのを記念し、県主催の「あおもり産学官金連携推進会議フォーラム2007」と合同で開かれた。

記念講演では、富士電機ホールディングス相談役で21あおもり産業総合支援センター理事長の加藤〓夫氏が、地域における産学官金の連携について現状や課題を語り、「大学が知の発信源となり、人材や技術、情報を提供するとともに、産学官金それぞれの役割を明確にすることが大事」と呼び掛けた。

研究シーズ展示コーナーでは、弘大が「藍(アイ)由来のアトピー性皮膚炎治療薬」「超小型トマトの開発」「ナノヒバ油による病害虫防除」「日内リズムを遺伝子レベルで探る」など、全七十四のテーマについてパネルで紹介したほか、県内の他大学や研究機関九カ所が研究成果を披露した。

※「〓」は「丈」の右上に点