『京都新聞』2007年11月2日付

7大学の研究者と企業が交流
京で産学公連携フォーラム


京都の大学研究者と企業が交流する「京都産学公連携フォーラム」が1日、京都市右京区の京都工業会館で開かれ、連携の実例紹介や多彩な研究成果の発表があった。

京都工業会などが毎年主催しており、今年で6回目。約200人が参加した。同会の矢嶋英敏会長が「フォーラムを通じて産学公の取り組みをより活発にしたい」とあいさつ。続いて企業が産学連携の事例を発表した。

露光機製造の大日本科研(向日市)の岡本光三社長は、京都大と連携した微細加工用露光システムを紹介し、「連携を通じて技術の向上が図られた」と述べた。ロームの高須秀視取締役は、同社やパイオニアなど5社と京都大の複数の研究者による包括連携の取り組みを挙げて「産学だけでなく、産産連携や学学連携が重要だ」と指摘した。

分科会は材料・エレクトロニクスや計測・画像処理など3つのテーマに分かれ、京都の7大学の研究者が研究成果をそれぞれ発表。交流会も開かれ、大学研究者と企業の技術者らが連携の可能性について活発に議論した。