『北海道新聞』2007年10月26日付

小樽商大グッズ充実へ 求む「担い手」 創立100周年に向けプロジェクト発足


「大学グッズの担い手企業、広く求む」−。小樽商大は、大学グッズの認証基準やマークなどを定めて運用する「商大グッズプロジェクト」を発足させた。四年後の創立百周年に向けてグッズの充実を図り、これまであいまいだった条件面を整備、製作できる企業を募集している。

同大は今年五月に「商大グッズ専門委員会」を学内に設置。ルール作りを進めてきた。認定基準は「イメージを損なわない」「研究や伝統、卒業生が経営する企業など大学と関連がある」など五項目。同委が類似商品の存否や市場での商品適性、継続的な製造・販売の可否などを審査。合格グッズには認証マークを張る。企業は売り上げの3%をマークの使用料として大学側に納める。

グッズは大学生協などで販売。在学生二千五百人や卒業生組織「緑丘会」二万千人が当面の販路先になる。同委が実施した在学生へのアンケートでは、クリアケースやノートなどの文具、携帯電話用ストラップなどの人気が高かった。

国立大学法人化後、大学グッズの製作、販売は全国各地で盛ん。同大でも昨年三月から、地元の企業と協力して日本酒と酒まんじゅうを販売している。一方で、新規参入する場合の窓口や方法、金銭の取り分などが未整備で、明確なルール作りが課題だった。問い合わせは小樽商大総務係(電)0134・27・5206へ。(平田康人)