『東海日日新聞』2007年10月24日付 技科大学長選で3人が所信表明 任期満了(来年3月31日)に伴う豊橋技術科学大学の次期学長選挙候補者の所信表明会が23日、校内講義棟で行われた。同大副学長、神野清勝氏(62)▽同大名誉教授、川上正博氏(65)▽東大名誉教授、榊佳之氏(64)の3人が大学運営、教育、研究、高専との関係、社会貢献などについて考え方を語った。法人化や統廃合など多くの課題を抱える中、現学長の西永頌氏の路線を発展・継承するのか、変革かが焦点になる。 所信表明会は3候補がそれぞれ持ち時間30分(質疑も含め)で行われた。神野氏は「開学当初はトップクラスの高専生が入学してきたが、今は中クラスであり、カリキュラムの見直しが必要だ」とし、「外部資金の多寡で研究を評価するのは問題だ」と、幅広い研究を主張した。 川上氏は「自由な研究こそ大学の本分。(高専生に対し)スペシャリストからジェネラリストへの教育を」とし、学長補佐懇談会の廃止など、西永路線の変革を訴えた。 榊氏は「技科大に求められているのは、企業が求める課題解決能力だ。見どころのある学生が育つフロンティア教育を実践したい」と意欲的に語った。 学長選は今月29日午前9時30分から11時20分まで、有資格者285人による投票が行われ、学長候補適任者を選出。学長選考会議(議長=小林俊郎副学長)を経て、正式に決定する。有資格者は助教(旧助手)以上の教員217人と係長以上の事務役職者78人。1回目の投票で過半数を得た学長候補適任者がいない場合、同日中に再投票を行う。 |