『東奥日報』2007年10月22日付

弘前大学など6校の連携組織発足


弘前大学など弘前市内の六大学、短大が二十二日、「学園都市ひろさき高等教育機関コンソーシアム」を設立した。各大学が、単位互換制や、教員交流の拡大などで連携を強めるほか、市などの協力を得て共同利用施設(交流プラザ)を開設し、学園都市としての環境充実を図る。

弘前大学で行われた設立総会には、同大学と弘前学院大学、東北女子大学、東北女子短期大学、放送大学青森学習センター、弘前福祉短期大学の学長らが出席。規約などを決め、コンソーシアム会長に遠藤正彦弘大学長を選任した。

六大学の学生数は合わせて約一万人、教職員は約二千人に上り、同市の人口約十八万人の約6%を占める。遠藤学長は、少子高齢化の進展で先行きに不安を抱える高等教育機関の現状と、その学生、教職員が地域経済に及ぼす影響の大きさを指摘。「弘前市とも緊密に連携し、学園都市としての魅力を高める方法を具体化したい」と述べた。

同コンソーシアム設置に関連し、弘前大学は共同利用施設の整備計画策定、学園都市構想の共同提案、県外先進地の調査などを行うため、国の二〇〇八年度予算編成に向け、約二千六百万円を要求したという。