『京都新聞』2007年10月17日付

京大とアステラス製薬が共同研究
医学部内にラボ設立


京都大とアステラス製薬(東京都)が共同して新薬を開発するための研究拠点「京大アステラス融合ラボ」の開所式が16日、京都市左京区の京大医学部構内であった。産学連携による創薬を目指す。

ラボは、既存の医学部研究棟を改装した地下1階地上3階の建物で、実験室や顕微鏡室、低温室などを設けた。三つ以上の臨床薬剤を開発するなどの目標を掲げ、京大とアステラス製薬、国際公募の研究者が共同研究を10年かけて進める。

開所式には、尾池和夫総長や竹中登1・アステラス製薬共同会長、研究グループの成宮周・京大医学研究科教授らが出席し、テープカットを行った後、施設内を見学した。尾池総長は「産学連携のモデルとなることを期待する」、竹中共同会長は「真に患者のためとなるプロジェクトにしたい」と話した。