『日刊スポーツ』2007年10月17日付 東北大学で234人に残業代不払い 東北大学(仙台市)は16日、仙台労働基準監督署から労働時間管理に関する是正勧告と指導を受けて調査した結果、大学職員計234人に計約996万円の超過勤務手当の不払いを確認したと発表した。一部は既に支給済みで、今月中に全額を支払う。 東北大によると、仙台労基署から今年1月、本部人事課の職員に労使協定の限度を超える時間外労働をさせ、超過勤務手当の一部を支払っていないとして是正勧告を受け、勤務手当不払いについて学内調査するよう指導があった。 調査の結果、不払いがあったのは35部局中、人事課や医学部、大学病院など12部局。人事課については昨年9〜11月分、本部および研究所は今年2月分、学部と大学病院は今年5月分について調査した。東北大は「将来に向けての改善が調査の主眼。直接調査するには限界があり、期間を限定した」(職員課)と説明している。 人事労務担当の折原守理事は「是正勧告を真摯(しんし)に受け止め、労働時間管理の適正化などを周知徹底する」としている。 |