『愛媛新聞』2007年10月13日付

がん専門職共同養成 愛媛大など8大学院


愛媛大大学院医学系研究科など中四国の8大学院が共同でがん治療の専門職を育成する「中国・四国広域がんプロフェッショナル養成プログラム」の院生受け入れが来年4月から始まる。各大学院が補完し合って、内科、外科、放射線科、薬科など幅広い視野が求められるがん治療の専門医などを養成。中四国各地にむらなく人材輩出し、がん医療のレベルアップを目指す。

同プログラムは文部科学省が全国18のコンソーシアム(連合)で事業採択。中四国8大学院については8月に決まり、事業費は国の補助金と大学側負担を合わせ1億5000万円。2007―11年度の事業で、参加するのは愛媛大のほか、岡山大、香川大、川崎医科大、高知大、高知女子大、徳島大、山口大。各大学院では、がん診療にかかわる幅広い知識を習得する共通履修科目を設定。さらに8大学連合の中に、専門分野を深める「専門医療人養成」として、がん薬物療法専門医(内科)▽放射線治療医▽緩和療法医▽腫瘍(しゅよう)外科▽がん専門薬剤師▽がん専門看護師▽医学物理士▽がん専門栄養士の8コースを設ける。