『北國新聞』2007年10月12日付

◎来春、富山支部を開設 コラボ産学官、参加企業100社募る


信用金庫を軸に産学官連携、事業化を全国で推進する「コラボ産学官」(本部・東京)の富山支部認証式は十一日、富山市の富山電気ビルで開かれ、来年三月に北陸初となる富山支部が開設されることが決まった。富山信用金庫が産学官連携を希望する会員の中小企業と、富大など全国の高等教育機関を仲介する。

コラボ産学官は、青森など四県に支部があり、大学など約七十の高等教育機関と企業千二百社が加盟。組成した二十五億六千万円のファンドで産学官連携の事業化を支援する。また、信金から事業会社へも融資も行う。富山信金は十一日までに、ファンドへ五千万円を出資した。

富山支部には、富大、富山県立大など県内の全六大学と高専二校、私学一校と富山市などが協力する。富大は今年四月、コラボ産学官本部に入居し、会員企業などとの情報交換を進めている。

富山支部長には、同信金の三鍋吉男理事長が就く。同理事長は、支部開設までに富山県内から百社の会員企業を募るとともに「他の信用金庫が希望すれば受け入れる」とした。認証式には、富大知的財産本部長の倉石泰理事・副学長らも出席した。