『毎日新聞』2007年10月10日付

産学連携協定:山形大人文学部・地域共同研究センターときらやか銀行が締結 /山形


◇地元に貢献する活動を

山形大学人文学部と山形大地域共同研究センターは9日、きらやか銀行と産学連携の協定を結んだ。

山形大は、工学部が荘内銀行や山形銀行などと同様の協定を結んでいるが、人文学部が金融機関と締結するのは初めて。同日、阿子島功学部長らが長谷川憲治頭取と山形大小白川キャンパスで調印した。

協定は、研究成果や学術に関する大学側の情報と、銀行側の企業情報や地域情報を連携させ、地域に貢献する活動をすることが狙い。協定の内容は、きらやか銀の講演会に人文学部が講師を派遣するほか、地域企業の研究開発ニーズのあっせんや情報交換などを図る。

阿子島学部長は「きらやか銀行を通じて住民と連携する道が開け、大変うれしく思う」、長谷川頭取は「銀行はお客様情報を持つが、ノウハウに欠けていた。連携でそれを借り受け、地域社会の発展に役立てられる」と話した。【釣田祐喜】