『朝日新聞』2007年10月6日付

国立87大学の業績、最低評価はゼロ 文科省が公表


文部科学省は5日、国立大学87校の業務実績に関する評価結果を公表した。運営や財務など4項目を5段階で評価するもので、いずれの項目でも、最低ランクの「重大な改善事項がある」と評価された大学はなかった。下から2番目の「やや遅れている」とされたのは、運営面で弘前、信州、和歌山の3校、財務面で静岡、愛知教育、兵庫教育の3校だった。

一方、運営面で最高ランクの「特筆すべき進捗(しんちょく)状況」とされたのは、東京外国語、お茶の水女子、大阪の3校だった。いずれも教職員の人事評価を導入し、その結果を給与などの処遇に反映している点が高く評価された。

国立大は04年春の法人化で、自ら作った中期計画の進捗状況を各事業年度ごとに、国立大学法人評価委員会から評価されることになった。