『琉球新報』2007年10月6日付

大学院大学で専門部会設置 県が今月下旬にも


県は5日、沖縄科学技術大学院大学の周辺整備について行政と民間で議論する「大学院大学周辺整備推進本部(仮称)」の下部機関に当たる専門部会の一つを10月下旬にも設置する。「交通センター地区専門部会」で、大学院大学から近い沖縄自動車道石川インターチェンジ周辺の商業施設などの整備を検討する。推進本部自体も来年1月にできる見込みで、2012年度の開学に向けた準備が加速する。

大学院大学に隣接する地区に関係者向けの住居や商業施設を計画する「門前町地区専門部会」も12月初旬に設置される予定だ。県はこれら2つの専門部会を早期に整備が必要な「先導プロジェクト」に位置付けており、推進本部に先行して設置することにした。

周辺整備をめぐっては、県は既に「大学院大学周辺整備基本計画」をまとめている。専門部会の設置は基本計画の具体化を目指したもの。基本計画では教授らの家族のための教育環境整備なども挙げており、県はこれらに関する専門部会も早期に設けて開学に備える方針だ。