『読売新聞』2007年10月5日付 三井住友銀、環境ビジネス産学支援へ…京大などと連携 三井住友銀行は5日、京都大、関西大など関西の主要6大学と連携し、中小、ベンチャー企業の環境ビジネス育成に乗り出すことを明らかにした。実用性の高い技術やアイデアに対し、大学との連携を条件に三井住友銀行が1件あたり約500万円の研究助成金を支給する。環境保護の観点から、中小企業の育成と関西での産学連携の促進の両方を狙うユニークな試みだ。 参加するのは、2大学のほか大阪大、関西学院大、立命館大、近畿大の4大学。2007年度は、三井住友銀行が環境省などと共催で実施した環境ビジネスコンテスト「エコジャパンカップ2007」に応募した中小、ベンチャー企業から、コンテストとは別に助成対象を2件程度選ぶ。大学との共同研究で技術のさらなる向上や実用化につながると思われる案件について、大学との共同研究を仲介する。水処理、新エネルギー、廃棄物のリサイクルなどの技術が有力だという。 大学にとっても、研究資金を獲得できるだけでなく、環境保護という社会性の高い分野で、研究成果が実用化できるチャンスが広がる。 国内の環境関連の市場規模は、数年後に60兆円を超えるとの予測もあり、銀行、企業にとって成長性の高い分野だ。三井住友銀行は助成を通じ、中小・ベンチャー企業との取引拡大を図る。 |