『四国新聞』2007年10月6日付 香川大は「順調」−06年度の国立大評価 国立大学法人評価委員会は5日、国立大と共同利用機関の計91法人が策定した運営の中期目標・中期計画に対する2006年度の達成度について「ほぼ順調に進んでいる」との評価を公表した。財務面では全法人が人件費を削減していた。 評価の項目は(1)業務運営の改善及び効率化(2)財務内容の改善(3)自己点検・評価及び情報提供(4)その他業務運営に関する重要事項―の4つ。「特筆すべき進ちょく状況」「順調」「おおむね順調」「やや遅れている」「重大な改善事項がある」の5段階で評価する。 いずれの項目でも「重大な改善事項がある」と最低評価だった法人は前回に続いて無く、上位3つの評価に97―99%の法人が入った。 弘前大、茨城大、宇都宮大、信州大、静岡大、愛知教育大、兵庫教育大、和歌山大は、いずれかの項目で「やや遅れている」と評価された。このほか、お茶の水女子大など16法人が人事評価を給与などの処遇に反映する仕組みを導入。90法人が防災・防犯の危機管理マニュアルを策定している。 香川大は、前年度に続いてすべての項目で「順調」との評価を受けた。個別には、▽能力評価規程の整備など人事・給与面への反映方法の策定▽学生による授業評価結果を学生にも公表するなど情報公開の促進▽新たに策定した危機管理マニュアルに基づく全学的な危機管理体制の確立―などの実績が評価された。 |