『朝日新聞』2007年10月4日付

社会が求める人材とは 経産省と文科省が会議設置


経済産業省と文部科学省は3日、産業界と大学の代表者が集まり、社会が求める人材の育成策について話し合う会議「産学人材育成パートナーシップ」を設置した。日本経団連や経済同友会など経済界の代表と、国立大学協会や私立大学連盟などの大学界の代表が委員に就任。日本経団連副会長の榊原定征・東レ社長と、国立大学協会副会長の梶山千里・九州大学長が共同議長に就いた。

甘利経産相は「人材育成で重視する点が、教育界と産業界とで一致していない。両者の役割分担と協力について議論し、現状を変える場としたい」。渡海文科相は「社会の期待に応えられる人材を育成するには、いっそうの産学連携の推進が必要。会議の議論を踏まえ、産学が有機的に連携した大学教育の充実を図っていく」と述べた。