『西日本新聞』2007年10月4日付 本社の寄付講座が開講 九州大 分権、地域考える 九州大学と西日本新聞社の提携事業の一環で、本社の寄付講座「分権型社会論」が3日、福岡市東区の九大箱崎キャンパスで開講した。本社が派遣した客員教授と客員准教授が、次代を担う学生に地方分権の意義や、多様な地域づくりの大切さなどを伝える。 本年度後期は週1回、講義と演習(ゼミ)を融合した少人数形式で進める。テーマに応じて、九州各地の動きやニュースを教材に活用する。 第1回講座には約30人が出席。「地方が抱える問題」について関心のあるテーマを全員に発言してもらったところ、所得や教育の格差、市町村合併、道州制、財政難、過疎地医療などが挙がった。それを踏まえ、溝越明客員教授が地方分権の必要性を概説した。 九大と本社は9月、地域貢献推進のための提携・協力に合意。第1弾として寄付講座を設けた。本紙のキャンペーン企画「わたしたちの九州」との連動も計画している。 |