『山梨日日新聞』2007年9月26日付

山梨大、学長特別補佐に文科省課長起用
経営基盤強化で新ポスト創設


山梨大(貫井英明学長)は大学の経営基盤を強化するため、学長特別補佐ポストを新設し、文部科学省研究振興局研究環境・産業連携課長の佐野太氏(48)を起用した。独立法人化に伴い国立大に独自の運営努力が求められる中、産学官連携の推進など同大の運営戦略をサポートする。

貫井学長によると、佐野氏は文科省での経験を生かして山梨大の運営戦略の基本方針決定に携わる。同大職員には文科省の施策に対する理解度を高めるためのアドバイスをする。佐野氏が県内出身者であることなどから、貫井学長が同省に出向を求めていた。

佐野氏の着任は今月十六日付で同十八日から勤務している。佐野氏は「山梨大の活性化は県内の発展にもつながる。長期的な視点で今後の大学経営の在り方を考えていきたい」と話している。

佐野氏は甲州市(旧塩山市)出身で、日川高から早稲田大理工学部に進み一九八五年に同大大学院修了。同年に科学技術庁に入庁し、科学技術政策担当相秘書官、文科省高等教育局私学部参事官などを歴任している。