『四国新聞』2007年9月26日付

看護学など2分野設置−県立保健医療大学院構想


香川県は25日、高度化・複雑化する保健医療に対応できる質の高い人材育成を目指して設置を検討している、県立保健医療大学大学院(修士課程)の基本構想案を明らかにした。保健医療学研究科の中に看護学と臨床検査学の2分野を設置。入学定員は8人程度。2008年5月に認可申請を行い09年4月の開学を目指す。

構想案によると、同研究科には看護学や臨床検査学、健康増進活動支援のための専門知識、技術が修得できる科目を設定し、少数精鋭で密度の濃い教育を実践する。具体的には看護学分野に「臨床実践領域」と「健康支援領域」、臨床検査学分野には「病体機能領域」と「病因解析領域」の計四コースを設置。定員は各領域二人程度で、修業期間は2年。

このほか、定員のうち若干名は社会人を受け入れる予定で、昼夜開講制や長期履修制度の導入など、社会人の身分のままでも修学できるシステムを検討している。県では年内に大学院設置構想を策定。カリキュラムや学内規定などの検討を経て、来年5月に大学院の設置認可を申請する。