『産経新聞』2007年9月22日付 博士課程の年限弾力化へ 文科省が設置基準改正 文部科学省は21日、大学院の博士課程の年限を弾力化できるよう、年内にも大学院設置基準を改正することを決めた。各大学院が、教育内容に応じた効果的なカリキュラムを組めるようにするのが狙い。 大学院のカリキュラムをめぐっては、政府の教育再生会議が、教育水準向上のために博士課程前期を個別指導研究などで特に充実させるよう提言しており、改正は提言に沿ったもの。 大学院の博士課程は「前期2年、後期3年」もしくは「一貫で5年」のコースが標準。現行の設置基準は修業年限を超えたカリキュラム設定を明確には認めておらず、運用上認めている。 今回の改正ではこの年限を各大学院の判断で変更、延長できることを明確化。例えば、「前期2年、後期3年」を「前期3年、後期3年」といった前期を重視したコースに組み替えることが容易になる。 |