『新潟日報』2007年9月19日付

新大学長選訴訟、控訴を棄却


新潟大の学長選考会議が、教職員による第2次意向投票の結果と異なる候補者を学長に選んだのは違法として、4人の教授が大学を相手取り選考の無効確認を求めた訴訟の控訴審判決が19日、東京高裁(石川善則裁判長)で開かれた。石川裁判長は原告の訴えを退けた一審新潟地裁判決を支持し、控訴を棄却した。原告は上告する方針。

石川裁判長は「無効確認を求めても法律上の利益がない」などと、教授たちに原告適格がないと判断。今年3月の新潟地裁判決を支持した。

訴状などによると、学長選考会議は2005年11月の第2次意向投票で2番目の得票数だった長谷川彰氏を同年12月、次期学長候補者に決めた。

原告代理人の鯰越溢弘弁護士は「原告適格がないとの判断は、教授は大学運営に関係ないと言うに等しく不当な判決だ。直ちに上告する」と話した。一方、新潟大は「主張が適切に理解された」とコメントした。