共同通信配信記事 2007年9月12日付

世界トップ研究拠点に選定
国が東大、京大など5機関


文部科学省は12日、国内外の優秀な研究者を集める「世界トップレベル研究拠点」として東北大と東京大、京都大、大阪大、物質・材料研究機構を選んだと発表した。

充実した研究環境を整備し、世界から第一線の研究者を招くなどして、10年間で世界最高レベルの拠点にすることを目指す。文科省は本年度、選ばれた5機関に研究者の人件費や施設整備費などとして6億−8億円程度を補助する。

東北大は新たな原子や分子の制御法で、有用な新物質や新材料を開発する。東京大は素粒子物理学と数学などを融合し、宇宙の進化過程の解明を目指す。

また、京都大は幹細胞を使った再生医療関連の拠点づくりを、大阪大は免疫学と画像化技術を使った免疫細胞の働きの解明や新たな治療法研究を進める。

物質・材料研究機構はナノテクノロジーで新たな材料や微細構造をつくる。