共同通信配信記事 2007年9月12日付

国立大の利益は773億円 一部に集中の傾向


文部科学省は12日、法人化した国立大87校と4つの大学共同利用機関の2006年度決算を発表した。利益の総額は05年度より57億円多い773億円。このうち外部資金の調達や経費節減など経営努力による利益は471億円で6割を占めた。

総利益は北海道大(55億円)がトップ。京都大(51億円)、大阪大(45億円)、東大(36億円)も多かった。総利益の約4割を上位1割の9校が占めており、利益が一部の大学に集中する傾向が目立っている。

一方、付属病院の再開発などの事情で岐阜大、金沢大、旭川医大の3大学と自然科学研究機構が5億5000万−2000万円の赤字になった。