『毎日新聞』高知版2007年9月8日付 県立高知女子大:看護学部の定員増、予定通りにと要望 再編で看護協会会長ら 県が進める県立高知女子大の再編・統合問題で、県看護協会の中村ささみ会長らが7日、県庁の橋本大二郎知事を訪れ、女子大看護学部の定員増が予定通りに実施されるよう要望した。 県は09年4月、女子大を高知市池の池キャンパスに統合し、看護学部の定員を現在の45人から80人に増員する計画。県議会6月議会では、再編に向けた関連予算が削除されたが、県は19日開会の9月議会に再度、提案する。 国の調査では、06年度から5年間の見通しで、県内で約700人の看護師不足を指摘。今年3月に看護学部や専門学校などを卒業した524人のうち、約半分にあたる215人しか県内で就職しなかったという。 この日、橋本知事を訪れた中村会長は「女子大看護学部の拡充は不可欠」などとする要望書を手渡し、看護師を巡る現状を説明。中村会長は「どの病院も看護師確保に奔走している状況だが、病気の予防や在宅療養など看護職には新たな期待もかけられている」と要望した。これに対し、橋本知事は「切実な要望に添えるよう、9月議会では私が先頭に立って理解を求めていきたい」と応じた。【服部陽】 |